第2章 本当に生理…?
色とりどりのパッケージのナプキンを眺める。
多い日用、昼用、夜用、少ない日用…こう見ていくだけでも、色々な大きさがある。
目にとまった一つのパッケージを手に取ると、そこにはおりもの用と書いてあった。
おりもの…?
知らない単語に首を傾げていると後ろから女性客の声が聞こえてきて、俺はびくりと肩を揺らすと慌てて手に持っていたものを棚に直した。
「ふっ。慌て過ぎ」
キョロキョロと辺りを見渡す俺とは真逆に、玲人はナプキンを持ったまま堂々と立っている。
「あの人達こっちくるぞ!」
「大丈夫だって。堂々としてない方が怪しく見られる」
小声で玲人に注意を促しても彼はふっと柔らかく笑うだけで、俺はこの場から逃げ出したい思いでいっぱいだった。