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生理系男子の憂鬱。

第1章 き、きちゃった?!


玲人こと橘 玲人(たちばな れいと)
高校2年生。

「ん?そんな慌ててどした?」

「どーしたもこーしたもねーよっ!!」

マグカップを口から離した玲人にずかずかと近よって胸ぐらを掴み上げる。

「け、圭?」

いきなりの俺の行動に玲人の瞳に動揺の色が浮かぶ。

そんな玲人を前に俺は大きく息を吸うと、口を開いた。


「お前っ俺に性病うつしただろっ!!!」


生徒会室に響き渡った俺の怒号。

「…………は?」

完全に面を食らっている玲人の胸ぐらを揺すりながらさらに言葉を繋げていく。

「お前とヤったからうつったんだよっ!!痛いからやだって言ったのにっ!!」

最後のはただの愚痴になっているが、あれは本当に痛かった。

我慢して最後までヤった結果、その代償が性病ってどういうことだ!


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