第2章 本当に生理…?
知らなくていい世界に踏み込んでしまったかのような感覚。
こんなことは玲人以外には絶対に言えない。
…っつか、あいつは何であんなに知識があるんだろう。
初めて出血した時、病院にいくなら何科になるんだろうとかパニックになる頭で考えていた。
これが性病じゃなくて痔だった場合、どうすればいいんだろう…とか。
今考えると下手に病院に行かなくて良かったのかもしれない。
まだ自分に生理が来てしまったなど半信半疑だか、たぶんこの情報はまだ常識ではないはずだ。
下手に病院に行けば、原因が分からずに不安な日々を送ることになっていたかも知れない。
…その部分は玲人には感謝している。
脳裏に生徒会長の玲人のドヤ顔が浮かび、俺は眉にしわを寄せた。