第2章 本当に生理…?
人と言うのは不思議なもので。
「ねぇ、ねぇ。…アレ持ってない?」
「ごめん。今日持ってない…」
「私持ってるよ。いる?」
「ありがとー」
教室の後ろでこそこそと言葉を交わしている女子生徒達。
ある生徒からポーチを受け取った生徒は、すぐに廊下へと出て行った。
今までなら全く気にしなかったこの会話も、今の俺だと違う。
多分あのポーチに女子の必需品アイテムが入ってるんだろうな、とか。
あの子も生理なんだな…とか。
そうなると腹痛は酷い方なのかとかいろいろと考えてしまう訳で。
そんな自分がすごく嫌に思えた。