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生理系男子の憂鬱。

第1章 き、きちゃった?!


「っひ、うわあああ!!」

ちゅっと小さく耳に口付けた玲人の指先が同時に下着の中に入ってこようとして、俺は慌てて距離を取った。

「何やってんだよ!!」

「……ん?」

そんな俺を見て、玲人は何でもないように口角を上げて笑う。

敵いっこないその笑顔に俺は渋々、女子の必需品アイテムを手に取った。

「何か分からないことがあったら言いな?」

なんだその俺は付け方知ってるから、みたいな言い回しは。

じとっと玲人を見つめていた俺だったがやがて諦めて、ため息を一つ吐いてからトイレに入った。

生徒会室にあるトイレは他のトイレに比べて広い個室だ。

生徒会役員以外が使うことはないので、俺も安心して個室に入ることが出来るのだが…。


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