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生理系男子の憂鬱。

第1章 き、きちゃった?!


むすっとぶすけた俺を見てもう一度小さく息を吹き出した玲人は、コンビニ袋を手に取ると中を漁り始めた。

「圭、これ…」

ぽんっと手の上に置かれたのは、コンビニで売ってある男性用の下着だった。

「血…気持ち悪いんだろ?」

「……」


なんでも見透かしたような声にふいっと視線を逸らし、下げる。

…なんでこんな気遣いがこいつは簡単に出来るんだろう。

女子はこういうの…嬉しいのかな。

「あと、生理痛の薬も買ってきた」

下ネタのような言葉も玲人が言えばいやらしく聞こえないのがずるい。

箱に入った錠剤のパッケージには大きく生理痛に効くと書いてある。

「……」

「嫌かも知れねーけど…これ。付けてきな?」

そのままさっきぶっ飛ばした女子の必需品アイテムが手元に戻ってきた。


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