第1章 き、きちゃった?!
ズキズキと鈍い痛みは続いていく。
もしこれが本当に生理なら…いや、信じたくはないがもしそうだとしたら。
女子は毎月この痛みに耐えているんだな、と少し尊敬する。
普段なんともないような顔をしている子もこんな痛みと戦っているのか、なんて…。
世の中の女子達の気持ちが多少分かった気がする。
下腹部の痛みを和らげる為にゆっくりと撫でている自分の手を見つめて、小さなため息を落とす。
こんなこと…誰にも言えない。
玲人以外には言えない…。
「…玲人…」
愛しい恋人の名前を口にした所で、生徒会室の扉が控え目な音と共に開いた。
「大丈夫か?とりあえず必要なもの買ってきた」
ソファーに蹲る俺に近づいてきた玲人は頭をなでると、コンビニの袋を手渡してきた。