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生理系男子の憂鬱。

第1章 き、きちゃった?!


「玲……っ?」

「圭のそういう顔、好き…」

優しく俺を抱き寄せた玲人が耳元でそっと囁く。

そのくすぐったさに身をよじると、玲人は一瞬唇を重ねてすぐに離れた。

「ちょっと待ってて」

ぽんっと頭に手を置いた玲人は俺が答えるよりも先に体を起こすと、生徒会室から出て行ってしまった。

「……玲人?」

俺の呟きは静かな教室に吸い込まれ、辺りを静寂が包む。

どこに行ったんだよ…。

側にいて欲しかった。

ぼすっとソファーに体を沈め、唇をきゅっと噛みしめる。

下半身を刺激しないように気をつけながら体を動かすと、分かったことは仰向けよりもうつ伏せがいいと言うこと。

それとどっちかと言うと体を丸めていた方が痛みは和らぐ。

「……ばかやろ…」

カチカチと秒針が時間を刻む度に淋しさは募っていくのだ。


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