• テキストサイズ

もういちど。【ハイキュー!!】

第2章 マネージャーとして


女子にチヤホヤされ突然現れた及川に苛ついた田中は影山をふり返った。

「影山くん、あの優男誰ですか、ボクとても不愉快です」
「及川さん・・・超攻撃的、セッターで攻撃もチームでトップクラスだと思います。あと凄く性格が・・・悪い」
「お前が言う程に!?」
「月島以上かも」
「それはひどいな!」

影山、日向、田中のやりとりにあずさは怒ったように口を挟んだ。
「及川先輩は性格悪くないよ!」
「それはお前にだけだろ」
影山は呆れたように返した。

「そんなことないもん」
顔を赤らめながらモジモジするあずさに影山以外のその場にいた全員がギョッとした。

「え?なに?辻ちゃん、あいつのこと好きなの?」
唖然としながら田中があずさに問うたが彼女は未だにモジモジしながらそんなんじゃないと否定をするので、一部で場が凍り付いた。

空気を変えようと田中はあずさをスルーして影山に問いかける。
「お前らの知り合いってことは北川第一のやつかよ?」
「・・・ハイ。中学の先輩です」

「やっほー。トビオちゃん久しぶり〜。育ったね〜」
こちらに歩いてくる及川を見ながら影山は口を開いた。

「俺・・・サーブとブロックはあの人見て覚えました。実力は相当です」
影山の言葉に烏野の及川への警戒が高まった。

「元気に“王様”やってる〜?」
飄々と現れた憧れの及川にあずさは嬉しさと試合の流れが変わるかもしれない焦りで複雑な心情になった。

チラリと寄越した及川の視線があずさと交わった。
目を見開く及川にあずさは微妙な笑みを向けることになった。

「とにかくお前はアップとってこい!いつもより念入りにだぞ!!」
「はァ〜い」
何か言いたそうにした及川は青城の監督入畑に遮られたため、「あとで」とあずさに目線を送ってアップへ行ってしまった。

3セット目は持続する日向の囮効果と速攻で怒涛の勢いで烏野が点を決めていき、烏野のセットポイントまできた。
青葉城西 21−24 烏野

しかし、このタイミングでアップを終えた及川がピンチサーバーとしてコートへ入った。

及川が指した月島を見てあずさはハッとする。
及川は今から月島を狙うという宣言だ。

宣言通り及川の強烈なサーブは月島目掛けて打ち込まれた。
ボールは月島の手を弾きギャラリーへと飛ばされる。
/ 38ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp