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幼馴染は戦国武将〈イケメン戦国〉

第2章 旅は道連れ


屋敷を出た初日に男二人に拐かされた
男たちは葉月を後ろ手に縛りあげ猿ぐつわをして野菜を入れる籠に押し込めた
男たちは小休憩を挟みながら数日間進み続けた


「もう着くぞ」


その言葉にもう一人が頷いた次の瞬間男がガクリと膝を着いた
担ぎ手を失った籠は地面に落下し葉月は痛みに顔を歪めた


「ッいきなり何すんだ!」


膝を着いた男が振り返り罵声を浴びせるも
相手は鞘に入れたままの刀を手に笑顔を浮かべていた


「いやな、物騒だと思ってな」


「物騒なのはお前だろうが!」


「じゃあ、それはなんだ?」


クイッと顎で示した先に落下した籠があり隙間から綺麗な銀髪が覗いていた


「そ、それは.....い、妹だっ!なっ!!」


「っそうだ!」


「へぇー妹ねえ...なら出してみろよ」


鞘から刀を引き抜き肩を叩きながらニヤリと笑う
チッと舌打ちをした男たちは葉月が入った籠を諦め近くの藪に走り込んでいった


「根性ねぇ奴だな。おい大丈夫か?」


倒れた籠を起こし蓋を持ち上げ声をかけたが
同じ体勢で数日間飲まず食わずいたためか助かったはたまた安堵のためか葉月は意識を手放した


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