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世界は変わらないと知っていても

第9章 最終決戦


ヤキンに突入して内部から落とそうとアスランとカガリがジェネシスに向かう。

「!!シシア・・・・!」

「アスラン・・・。」

重い沈黙が流れる。

「そこを退いてくれ・・。君とは戦いたくない・・!」

キラとの戦闘を聞いて、無駄だとわかっていても呼びかけてしまった。

「・・・・・、議長を・・おじさまをよろしくね・・・。」

「シシア・・・?」

戦闘になると思って身構えたが拍子抜けだ。

「レノア様がそう言っている気がするの・・・。レノア様は私のおば様だから・・・」

「シシア・・・・?」

「行って!早く・・・!手遅れにならないうちに!」

その声に弾かれたようにアスランはジャスティスを動かす。

「さてと・・・。」

ジェネシスではなく、プラントに向かう地球軍を叩きに向かう。

「撤退しなさい!!地球軍は壊滅している!もは勝敗はついているぞ!!」

逆に全滅しているからこそ、自暴自棄になっているのかもしれない。
シシアは、それでも向かってくるモビルスーツと船を落とす。


「ジェネシス照準!目標!!地球大西洋連邦首都、ワシントン!!」

オペレーターの声が聞こえた。

「アスランは何をしているの・・・!!!くっ!!」

まただ、誰かに引っ張られる。

「やつらが先に撃ったのだ!!」
「ボアズには弟もいた!!!」

「これが定めさ!!知りながらも突き進んだ道だろう!!」
「何をしている!急げ!!これで全てが終わるのだぞ!!」

その時、ジェネシスの内部が見えた気がした。

「ダメ!!!!!」

ザラ議長が銃で打たれた。
走馬灯のようにゆっくりと映像が流れる。
涙が溢れた。
皆、大切な人を守りたかっただけなのに。

「それでも・・・・!守りたい世界があるんだ!!!」

キラが叫んだと同時に、ジェネシスが打たれた。

アスランの働きにより軌道がずれ、何もない宇宙空間に放たれるはずだった。

「避けきれません!!!」

「機関全速!回避!!!」

その先にはエターナルとアークエンジェルがいたのだ。

「逃げて!キラ!!!」

ああ、ラクスは彼を愛しているのだ。
その声で理解した。
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