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世界は変わらないと知っていても

第9章 最終決戦


本国に出頭した後、クルーゼ隊と合流した。

「合流してお疲れだと思うが、戦闘準備だ。足つきがきている。

皆薄々気付いてるのだろう、戦争の終わりが近づいていることを。
空気がピリついていた。

「ヘルダーリンとホイジンガーがここを動くなよ。コロニーメンデル、うまく立ち回ればいろいろなことにかたがつく。いいな」

まるで自分に言い聞かせているような指示だった。

「ごめんね、ユニコーン・・・。やっとあなたの力を引き出してあげられる。」

シシアもコクピットに乗り込んだ。

「私とイザークは足つきへ向かう。お前は地球軍へいけ。」

「はっ!」

すでに地球軍の新型機とフリーダム、ジャスティスが戦闘を始めていた。
どちらの立場で戦えば有利だろうか。

戦闘区域に入ろうとした時、

「信号弾!!?」

地球軍が撤退始めた。
クルーゼに連絡を取ろうにも反応がない。

このまま単身でエターナルやアークエンジェルに突っ込むしかない。

「仕方ないわね・・。」




「ザフト軍接近!これは・・・?識別番号・・。」

「ユニコーンね・・?」

「マリューさん?」

思わずミリアリアが尋ねた。
何度か先頭に出てきてはいるがこうして直接戦うのは初めてかもしれない。

「あれは、私たちも開発に関わっていないの・・。本当に未知の力よ。技術力が足りなくて未完だって話もあるし・・。」

「きますよ!」

アスランの声で皆気を引き締める。

「敵は一機よ!気を抜かずに!!」

アスランはエターナルへと通信をつなげた。

「どうした?少年??」

バルドフェルドが軽快に尋ねる。

「あの機体には・・・シシアが乗っているんだ・・。」

「シシアが!!??」

ラクスが思わず立ち上がる。

「でも、もう向かってきてるよ、ほら構えた。」

マグナムバズーカーはエターナルの真横をかすめた。

「ほぉ、いい腕だ。わざと威嚇しているみたいだけどな。」

「シシア・・・。」

ラクスの小さな呟きに誰もが心を痛めた。

「しかし、こっちにきているからね、戦わねば我々が時ぬぞ。」

「アスラン・・・。」

ラクスの瞳を見てアスランも苦い気持ちになる。
思いは同じだった気がする。
だが彼女はザフトに残った。

「やれるだけのことはやります・・。」
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