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世界は変わらないと知っていても

第6章 地球へ


「おい、イザーク」

「何だ?」

最近のイザークはいつもピリついている。

「シシアが降りてくるらしい。」

「は?どこに??」

「レセップスに降りるらしいぜ。もうきてるみたいだ。」

これで少し落ち着くだろう。

「何ぃ!!!」

余計うるさくなってしまった。

「俺たちも行くぞ!!」

「何でだよ、何しに行くんだよまったく・・・。」

現在二人はずっと待機命令が出ている。
多少の行動は許されているのだ。


「ちょっと、待ってください!バルドフェルド隊長に挨拶を!!」

「いいのよ、アンディーは後で。」

地球に降りるなり、エキゾチックな美女に拉致された。
どうやらバルドフェルド隊長の恋人らしい。

「あなた勿体無いわ、そんなダサい緑きて。」

「そんなこと言われましても・・・。」

バン!と勢いよく綺麗に彫刻がされた気の扉を開ける。

「そうね〜」

つかつかと部屋に入るなり大量のドレスを診始める。
クローゼットのようだ。

「えっと、」

「アイシャよ」

「アイシャさん、ここにはなぜ?」

アイシャは美しい群青色のドレスをシシアに当てる。

「あなたはこれね」

シシアの質問には答えず、服を脱がせ始める。

「ちょ、ちょっと待ってください!」

恥ずかしくてつい体を丸めてしまう。

「あら、誰か恋人はいないの?見られ慣れてるんじゃなくて?それにドレス一人では切れないでしょ?」

確かに正式なドレスは基本誰かに着せてもらうようにできている。
しかし、それ以上に恥ずかしかったのはアイシャの発言だ。

「な、あ、あなたには関係ありません!!」




「隊長、クルーゼ隊のパイロットが2名こちらにきています。

「ん?何だって?」

隊長と呼ばれた男は派手なシャツを着て、様々なコーヒを並べていた。

「おそらく、もう一人のクルーゼ隊のパイロットに会いに来たものと・・。」

「ふーむ。案内してやれ。アイシャのお遊びも終わっただろう。」

報告に来た青年にコーヒーを差し出す。

「はい、了解です。」

コーヒをまるで恐ろしいものかのような目で見ていた。
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