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世界は変わらないと知っていても

第3章 ザフトへ


あっという間に二ヶ月が立ちそうな頃、このメンバーで最後の訓練を受けることになった。
サバイバル訓練だ。

この訓練が終われば、成績順にチームを組める。

「隊長は俺だ。教官が敵として伏兵しているらしい。訓練の内容はシンプルで時間内に目的地にたどり着くというものだ。もちろん他のチームが攻撃してくる可能性もある。もちろんこちらもするつもりだ。」

「そんなこと言ったって、お荷物もいるぜ?」

「エル!!」

ディアッカが抗議する。
だが事実だ。
二ヶ月訓練したシシアは全くと言っていいほど成長していない。
ココアも下の中。

「とにかくだ。個人差はあれど、優勝も目指せると思っている。だから個人の感情で動き回るなよ。」

イザークはデキる男だ。
優勝を目指せるというのも全くの嘘ではないだろう。

「話は以上だ。何かいいたいものがあるやつは?」

誰も発言しないのを見ると、あしたに備えて解散した。

「明日楽しみだな。」

「珍しいな。訓練が楽しみだなんて。」

「だって、やれるかも知んねーんだぜ。ココアよりシシア派かな?俺は?」

「・・・・・は?」

理解するのに時間がかかった。
この金髪のオールバックは何を言っているのだろうか。

「知らねーの?サバイバル戦のドキドキ!まさか恋!!そして野外でこっそりしちゃう背徳感。戦場でというロマンティックさ!」

どこがロマンティックなのか。
外でやるとは不潔では??

「まぁ。教官に見られた奴もいるがな。シシアみたいな奴が一番エロんだぜ。夜は積極的ってな」

ディアッカの発言でシシアとキスをした日を思い出す。

「不純な奴め!!」

恥ずかしくなって思わず罵る。

「あ、待てよイザーク!!」

あの時のトロントした瞳。
甘い声。

頭の中で再生される。
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