第2章 母の思いで
ユニウスセブンが核に打たれたのはあの日からちょうど一ヶ月後のこと。
あの映像を見て足元から崩れ落ちて行くのを感じた。
目の前が真っ暗になって行くのを感じた。
プラントは完全に破壊され、生存者なんて絶望的だった。
その日は部屋にこもり外に出られなかった。
涙はなぜか出なかった。
アスランがザフトへ志願していると知り。
自分も志願しようと考えた。
仇を取りたいわけじゃない。
でも、大切な人を奪われたことが許せない。
自暴自棄になっていたのだろう。
何もできないもどかしさ。
破滅へと向かっているのを知りながら
ザフトへ志願した。