第2章 2
先に剣道部の人が来ていると
思っていたむつきは
緊張の糸をといて
フーっと息をはいた。
平助と千鶴と座って
話していると
屋上のドアがあいた。
すると平助が
「もー総司も一君も遅いよ。」
「平助くん先輩たちも
忙しいんだからそんなこと
言ったらダメだよ!」
『え!先輩?』
「そうだよ、沖田先輩と斉藤先輩
2人ともとっても強いんだよ!」
『あっ…えっと…
綾瀬むつきといいます。
すみません…勝手にお邪魔してしまって。』
「僕は沖田 総司
よろしくね♪むつきちゃん♪
礼儀正しい子は嫌いじゃないよ!」
「気にする事ない。
おおかた平助に無理矢理
連れて来られたのであろう。
俺は斉藤 一だ。」
『よろしくお願いします!』
「ははっ、そんなに緊張しなくていいよ」
『あっ、でも…。』
「なぁ、もう飯食わねぇ?
俺、腹へって倒れそうなんだけど!」
「そうだな、そんなに時間も
ないし食べるとするか。」
「むつきちゃんは、僕の隣ね。」
総司はそう言って立っていた
むつきの腕をつかみ
自分の隣に座らせた。
『えっ///』
突然のことで驚いたむつき
だったが、特に気に留める
ことなくご飯を食べ始めた。