第2章 2
私たち3人はギリギリの所で
間に合った…。
授業は淡々と進んでいき
お昼の時間になった。
「昼だ~!腹減った~!
おいむつき!
昼飯いくぞ!」
『え?行くってどこに!?』
「俺、剣道部のやつらと
屋上で食う約束してんだよ。
お前朝おかずくれるって言ったよな?
ってわけで行くぞ!」
『え…私も行っていいの?』
「いいんじゃね?」
『そんな適当な・・・』
「千鶴だって行くしさ!」
『千鶴は剣道部でしょ?
まぁお邪魔してもいいんだったら
お邪魔させてもらうけど…。』
「おう!じゃあ行こうぜ
ほら、千鶴も早く行こうぜ!」
「ちょ、ちょっと平助くん
そんなに引っ張らないでよ!」
「だってむつきも千鶴も
遅せんだもん!」
『平助、行くから
そんなに急がせないで!』
「ははは!わりぃ!わりぃ!」
屋上に着き平助がドアを
開けるが・・・
まだ、そこには誰もいなかった。