第6章 ６

『あ、えっと…土方先輩ですよね？
蓮にぃのお友達の・・・。』



「あぁ、お前ここでバイトしてたのか？」



『？』



「あー、いやさっきまで蓮と一緒にいてな
今日、お前がバイトで晩飯がないって
嘆いてたからな。」



『そうだったんですか。
蓮にぃはまったく料理できませんからね。』



「らしいな！
今日は俺もあとでお邪魔させてもらうぜ。」



『あ、はい！どうぞ。』



「・・・・」

『・・・・』



「なぁ、何時に終わるんだ？」



『へ？』



「だから、バイト何時に終わるんだ？」



『あ、えっとーよくわからないですけど
たぶん今日はお客さんが少ないので
２０時には終われると思います。』



「そっか、じゃあ俺図書館の方で待ってるから
バイト終わったらこっちにこいよ！」




『え！え、えーと？』



「だから！もう外も暗いから一緒に
帰ったほうが安全だろうが！
どうせ今日は帰る場所が一緒だからな。
それに、女１人帰らせられるかよ…。

返事は？」



『は、はい！』



「よし！じゃあまたあとでな。」



『(えーっと…なんでこんなことになったの？)』