第6章 寝不足の罠
「だめ?」
「そんな甘えた声を出したって駄目だ。出来るよな?
それともここでお預けが良いか?」
「阿近の意地悪」
覚悟を決めるように小さく息を吐き出すと、阿近の肩に手を置いてゆっくりと腰を下げていった。
でも思うように入ってくれない。
なんで?ただ腰を落とせば良いだけじゃないの?
「ふっ、下手」
「ご、ごめんなさ……」
中々上手く出来なくて焦る私を阿近は鼻で笑うと、腰に手を添えて一気に落とした。
油断していたところに一気に奥まで楔を打ち込まれて、思わず息が止まる。
圧迫感が凄い。
前がチカチカする。
「はぅッッ……!」
「おい。今イッただろ」
「ち、ちがう」
「何が違う。ナカ凄ぇヒクついてんぞ」
「ご、ごめんなさ……ちょっとイッちゃった……」
恥ずかしくて、申し訳なくて、涙が浮かぶ。
「ごめんなさい……」
「何に対する謝罪だ」
「1人だけ気持ち良くなって」
「別に1人じゃねぇよ」
「ほんと?阿近も気持ち良い?」
「あぁ。って急に締めんな」
「やっ、あ、分かんな……」
激しくするから掴まってろ、と言う阿近。
その言葉に従って腕を首に巻き直せば、腰を掴まれて奥へ奥へと自身を捩じ込まれる。
グリグリと阿近の先端が子宮口を刺激する。
口から勝手に声が漏れる。
「んっ、んんっ、ふっ……」
「おい。声抑えるな」
「や、やだ、むり、恥ずかしい」
阿近に聞かれていると思うと恥ずかしくて堪らない。
「俺が聞きてぇんだよ。
それとも……声抑えらんねぇ程激しくされたいか?」
「やっ、優しくが良い」
「さぁな。素直じゃねぇし、どうしてくれようか」
「っ、ごめんなさ、優しくして」
「それは千早次第だな」
ニヤリと楽しそうに口角を上げると、腰を思いきり突き上げた。
「っ、〜〜ッッ……!」
「ふっ……声出てねぇな。まだへばんなよ」
グチュグチュと粘度の高い水音が響く。
2人しか居ない静かな部屋は荒い息遣いがよく聞こえる。
「っ、あ、ん……ひゃああっ」
「ん?あぁ、ココか」
「やっ、やだ、そこやだ」
「こんだけ締め付けといてやだはねぇだろ」
「やだ、あっ、そこ……おかしくなる」
腰を手で押さえられたまま、ぐりぐりと奥を抉るように突き続けられる。