• テキストサイズ

【BLEACH】闇夜に咲く花

第4章 十四番隊、始動初日


書類配りを終えて、退勤すると京楽さんに案内されて瀞霊廷内にある1つのお店の前で立ち止まった。


「って、ここ……」
「そ。居酒屋。
今日は隊長格皆で千早ちゃんの歓迎会するんだよ。
僕はその案内役。なんとか開始に間に合って良かった〜」


扉を開け、中へ入るように促す京楽。
大広間に通され、総隊長の隣に案内される。


「今日は貸切、山じぃの奢り!思う存分呑もう!」
「歓迎会なんて聞いてないけど……」
「え〜、だって言ってないもん。
サプライズ!現世では今流行ってるんだって〜」


総隊長の軽い挨拶のあと、全員で乾杯をして飲み始めた。
各隊の隊長、副隊長が勢揃いだ。


「千早、今日はあなたの歓迎会です。
嫌いで無ければ呑みませんか?」


隣に座る烈さんが、お酒を注いでくれた。
薄く桃色に色付く透き通ったお酒。
これもきっと上等酒だろう。


「ありがとうございます。烈さんは呑まないんですか?」


烈さんの手に握られているのは緑茶が入った湯呑み。
確かお酒を飲めない訳じゃなかったような……。


「ええ。私ぐらい控えないと、明日働ける者が居なくなってしまいますから。
それでは護廷十三隊が機能しなくなってしまいます」
「あ、なるほど……」


皆飲むペースが早く、この様子だと皆二日酔い確定コースだ。


「じゃあ私も控えて仕事に……」
「あなたは遠慮なさらずに。千早の為の歓迎会ですから」
「ありがとうございます、烈さん。
ではお言葉に甘えて」


烈さんが注いでくれたお酒を口に運ぶ。


「美味しい……」
「それは良かったです」


桃の果実酒だ。
薄く桃色に色づいた液体。
ふんわり香る桃の香りとアルコール。
苦味が強過ぎなくて呑みやすい。
/ 190ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp