• テキストサイズ

【BLEACH】闇夜に咲く花

第4章 十四番隊、始動初日


少し笑顔になった吉良副隊長の髪を撫でると、意外にも固めだった。
隊長が裏切った、というだけで他の隊からの当たりは確かに強いだろう。
でもそれに負けないで頑張って欲しい。


「吉良副隊長もだが、千早も無理はするんじゃないぞ」
「分かってるってば」
「ありがとうございました、僕は戻って続きの仕事をします。
神咲隊長、また今度お話聞いて頂いても宜しいでしょうか?」
「うん、もちろん。辛くなる前にいつでもおいで」
「さて、俺も戻るか。そろそろ仙太郎達が騒ぎ出す頃だ」




*****




程なくして、各々執務に戻った。
執務室に戻って黙々と書類に取り掛かる。
やっぱり1人の部屋は静かだなぁ……。
山のようにあった書類は、定時を迎える頃にはなんとか半分程まで減らすことが出来た。



「書類配りに行かないと」



出来上がった書類の束を抱え……られないね、この量じゃ。
何100枚あるだろうという書類を1人で配るのは骨が折れる。
今後は書類配りについても考えなくちゃ。
流石に1人でその都度配りに行くのは大変過ぎる。
かと言って取りに来て貰うのも悪いし……。


「千早ちゃ〜ん、ちゃんと休憩しながら仕事してる?」
「あっ!京楽さん、良いところに……!」
「ん?どしたの?」
「お願いがあるの、聞いてくれる?」
「もちろんだよ。可愛い千早ちゃんの為ならなんだって聞いちゃう」


「書類を届けに行きたいの。
1人で運べないから運ぶの手伝って欲しいなって」
「え……」
「お願い、京楽さん。他に頼める人が居ないの。
半分だけで良いから!お願いします!」
「はぁぁ……分かったよ。
その代わり、僕のお願いも聞いてね?」
「うん、分かった」


「はい、そうと決まれば行こっか。
時間に遅れたら僕が怒られちゃうから」
「怒られる?何か予定でもあった?ごめんね」
「ううん、なんでもないの。すぐ謝らない!」


なんだかんだ言いつつも京楽さんは書類の大半を持ってくれて、各隊に配って回る。


「あぁ、重かった。
僕肩凝っちゃう、千早ちゃんに肩揉んで欲しいなぁ」
「それがお願い?」
「違う違う。僕のお願いは一緒のところに来て欲しいの。
もちろん来てくれるよね?」
「ええ。今日は予定がないから大丈夫よ」
/ 190ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp