第2章 初めまして、久しぶり
「ッ……ァ……」
腕で目元を覆い、快感に声を漏らす。
意外と敏感なんだな。
小さく漏れる声と、揺れる腰が可愛い。
「ハ……ン……」
最初は奥まで咥えられていたが、徐々に質量を増していく阿近自身はとうとう口に収まらなくなってしまった。
熱くて硬い自身は全部口に入りきらず、奥の方が出てしまう。
咥えられるとこまで咥え、咥えられない部分は手で扱く。
反応が良かった箇所を重点的に責めていると阿近から漏れる声が大きくなった。
「千早、だめだ……もッ……はなせ」
イキそうなのかな?
腰や足がビクビクと小刻みに痙攣を始めている。
「ッ……でる……ッ……!」
ビクンと大きく身体を跳ねさせると同時に、口の中に吐き出される阿近の精液。
温かくてもったりした液は独特な味と匂いがする。
全て出し終えるのを待ち、口を離した。
「ほら」
ティッシュを箱ごと渡してくれて、それを何枚か手に取り、口の中の精液を出す。
それをゴミ箱に捨てると、阿近が手招きしているのが見えた。
「無理言って悪かった。不味かっただろ」
腕を引かれて、気がつけば診察台に寝転ぶ阿近の腕の中だ。
後ろから抱きしめられていて、トクトクと規則的な心音が背中越しに聞こえる。
「スッキリした?」
「あぁ」
「スッキリしたら眠くなったでしょ?
部屋を出る時に起こしてあげるから少し寝よう?」
身体の向きを反転させ、阿近と向き合う形になる。
眠そうに細められた目が可愛い。
「……そうさせて貰う」
私の胸元に顔を埋め、背中に回された腕は少し重いけど、阿近が寝やすいなら良いや。
少しして阿近の身体から力が抜けるのが分かる。
「おやすみなさい」
静かな寝息を立てる阿近の髪を撫で、寝ている時のあどけない表情に笑みを浮かべる。
やっぱり阿近は可愛い。