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【BLEACH】闇夜に咲く花

第11章 調査 #1


「そういうことですか。ではどうして彼女が学校に居ると?」
「彼女がアタシのところでした買い物は義魂丸と義骸の2つ。
現世任務の隊士がこの2つを揃えるなんて基本ありませんからね。
人間に成りすまして何かをする気なんだと思いまして。
あとはなんとなくっス」



確かに現世任務には本来義骸は不必要だ。
義骸は霊力を極端に消費してしまった際か、長期の現世任務の際にしか使われることはない。
今回の義骸着用は例外としても、基本的な現世駐在の任務で使用することは有り得ない。



「ましてや十二番隊所属なら、ってか?」
「さっすが、阿近サン。
十二番隊なら技術開発局が併設されてる、アタシに頼むよりそこで頼んだ方が遥かに早く楽なんス。
そこを選ばずにあえてアタシを選んでるのも不思議に思いましてね」



なぜ喜助くんが彼女の所属を知っているのか不思議に思ったけど、死神は基本死覇装の内襟に自分の所属する隊花が刻まれている。
隊長格になれば副官証や羽織などそれ以外にも表す場所があるが、一般隊士ならそこのみ。
内襟を覗かなければ所属隊なんて分からないのだけど、義骸を作るのなら死覇装を脱ぐ機会もある。
別に不思議なことではないか。



「あ!千早サン今いやらしいこと想像しましたね!?」
「してません!」
「冗談は良いから続けてくれ」
「相変わらず阿近サンはせっかちっスね〜、せっかちな男はモテないっスよん」
「五月蝿ぇ!あんたが脱線し過ぎなんだよ!」



珍しく自分のペースを乱されている阿近。
こんなこと出来るのはきっと喜助くんぐらいなんだろうなぁ。
なんて微笑ましく思っていると、突如空気が揺れる程の霊圧が複数現れた。



「……虚か」
「私の仕掛けた印とは別の場所のようね」



斬魄刀を持ち、立ち上がる。
感覚を研ぎ澄ませ、虚の居る方角を探る。
ここから少し離れているけど、数が多い。
例のXの仕業かな。



「俺も行く。奴の霊圧残留があるかもしれねぇ」
「分かったわ」



阿近の腰を支え、瞬歩で目的の場所まで急ぐ。
人1人抱えているとやっぱり少し速度は落ちるけど、阿近を連れて行った方が解決に近付くだろう。
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