第11章 調査 #1
「なぁ、下も手で扱けよ。
はっ……あー、良いな、それ」
ちょっとやりづらいけど、口に入りきらなかった部分に手を添えて上下に動かす。
手の動きに合わせてさっきよりも大きく揺れる腰。
気持ち良いのかな。
「千早……出すぞ」
「ンッ……!」
頭を押さえられ、グッと深く押し込まれた自身。
ドクドクと脈打っていて口内に独特の青臭い匂いが広がる。
収縮が終わると口内から自身が抜かれ、精液だけが残る。
もったりしていて口の中にまとわりつく。
どうしようかと困って阿近の顔を見上げれば、ニヤリと口端を上げて笑った。
「飲めるよな?」
顎を少し持ち上げられ、ニヤニヤと楽しそうに笑う。
少し頭の中で考えたあと、ゆっくりと口内に残ったものを嚥下していく。
飲みにくい。
変な味は阿近のだと思うと自然と気にならなくなったけど、喉にまとわりつく感じが凄く飲み込みにくい。
「良い子だな」
「ん。気持ち良かった?」
「あぁ」
ワシャワシャと髪を撫でられ、心地良さに目を細める。
死覇装を整えるとすっかり暗くなってしまった夜道を、手を繋いで歩く。
幸せだなぁ。
任務中だと言うことを忘れてしまうぐらい心が満たされている。
*****
浦原商店に戻ると、机に2人分の夕食が準備されていた。
「お帰んなさい。
随分と遅かったっスね、準備はどうです?」
「街の四隅と気になる場所には霊圧でマーキングして来ました。
これで何か異常があればすぐに分かります」
「流石は千早サンっスね、仕事が早い。
ご飯まだでしたらどうぞ召し上がってください、鉄裁サンお手製のお客様用スペシャルディナーっス」
「ありがとうございます、頂きます」
喜助くんにお礼を言い、2人でご飯を食べ始める。
「お2人はこの任務の要っスから、ここに泊まってください」
「他の人達はどうしてるんですか?」
「他の皆サンは各々別の場所に居ます。
こんな大人数泊めるスペースうちにはないっスもん。
とまぁ建前はこれぐらいにして、実はお2人には把握しておいて欲しいことがあったんス。
あぁ、食べながらで良いんで聞いてください」