第11章 調査 #1
「おい。盛り過ぎだ」
肩を押されて、強引に阿近から離される。
息も絶え絶えに離した本人を見つめると、口端から唾液が零れていて凄くえっちだった。
どうしよう……なんだか凄く興奮するかもしれない。
「ったく……人が我慢してんのに散々煽ってくれやがって。
覚悟は出来てんだろうな?」
阿近に横抱きにされたかと思うと、景色が一瞬にして変わった。
校舎の裏側だろうか、影になっていて周りからは見えないところ。
阿近って瞬歩出来たのね、と少し驚いていると背中を壁に押し当てられ、小さな痛みが走る。
「っ……」
死覇装の合わせを開き、肩に歯を立てる。
痛いのにでも少しだけ気持ち良くて、息が漏れる。
薄暗くなって来たとはいえ、周りから全く見えない訳では無い。
いつ人が来てもおかしくないこの状況でこんな格好をしているのは恥ずかしい。
ガジガジと噛まれる度に腰が小さく震える。
我慢しようと思っても揺れてしまう腰。
きっと密着している阿近にはバレバレだろう。
「煽ったのは千早だからな。止まらねぇぞ」
帯紐を解かれて、阿近の手が直接触れる。
どんどん降下していく手を止めようとする理性と、このまま快楽に流されてしまいたいという本能で葛藤している。
火照った身体では思考が纏まらず、あっという間に茂みを掻き分ける指。
「グッショリだな」
ヌルヌルと蜜口を往復させるだけの指がもどかしい。
もっと奥に欲しい。
喉元まで出かかった本音は辛うじて繋がっていた理性によって、言葉にされることはなかった。
奥がジンジンと疼いている。
早く満たされたい、阿近が欲しい。
「千早、壁に手をついて尻を向けろ」
阿近に言われた通りに動く。
触れた壁は少しひんやりしていて気持ち良かった。
死覇装と下着を下にズラされ、蜜口に宛てがわれた熱いモノ。
その先の快感を望んで、また奥が疼く。
「っ、あ、ンンン……!」
ヌルヌルと蜜口に擦りつけられていた阿近自身は、なんの前触れもなくナカに深く突き立てられた。
内壁を押し広げるように進んでいく感覚。
阿近が私のナカに入って来るこの感じは凄く好きだ。