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【BLEACH】闇夜に咲く花

第10章 特例任務


京楽さん達と話をしていると、続々と部屋に人が入って来る。
それぞれ自分の隊の場所に並び始め、隊長の後ろは副隊長が控えている。
私達もそろそろ並ばなければ。



「千早ちゃん、またあとでね」



全員がゾロッと並び終えると、ちょうど総隊長と雀部さんが隊首室に入って来た。
その空気はいつになく重くピリピリしている。
好きな人なんて居ないと思うけど、私はこの空気が嫌いだ。
凄く胸の中がザワザワする。



「諸君。急な招集にも関わらずよう集まってくれた。
これより緊急隊首会を行う。
昨夜現世にて調査をしていた十一番隊斑目、綾瀬川から報告が入り、此度の任に更なる応援が必要だと要請があった」



十一番隊の上位席官2名が応援要請をするほどの案件。
一筋縄ではいかないだろう。



「今回儂は、現世で異常発生しておる虚の調査を斑目、綾瀬川両名に任せた。
その両名の調査の結果、この異常発生は自然に発生するものではなく誰かの手によって故意に引き起こされたものだと断定するに至った」
「故意に……?」
「そうじゃ。
虚を生み出す人物なぞ儂は1人しか知らんが……じゃが愛染の仕業じゃと決めつけてかかれば必ず足元を救われる」



ポツリと漏れた私の言葉に、総隊長は嫌な顔をすることなく答えてくれた。



「そこで現世任務に更に人員を増やし、早急なる事態の沈静化を図る。
状況次第では敵は殺しても構わん。
じゃが生きて連れ帰り尋問に掛けられれば尚良し」



事態が事態なだけに、生きたままの捕縛が難しければ……なんて久しぶりに聞いたな。
出来れば殺したくはない。
でもそうも言っていられないのも事実。
総隊長の言葉がズシリと重く伸し掛る。



「十四番隊隊長、神咲千早」
「へ?」
「へ?じゃないわ、馬鹿もんが!さては儂の話を聞いとらんかったな?」
「ご、ごめんなさい……」



考えごとをしている最中、不意に名前を呼ばれ驚いて声を上げると怒られてしまった。



「お主をこの任務の最高責任者とする。
新たに現世任務につくのは他に、九番隊副隊長檜佐木修兵、十番隊副隊長松本乱菊。
あとは涅、技術開発局から1名派遣せよ。
以上の計4名を新たに現世任務を命ずる」
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