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【場地圭介】ペットショップの店員にパンツ見られました

第15章 【番外編】私と圭介と愉快な仲間たちと


 うひょー! と声にならない声をあげながら目を輝かせていればドラケンくんに「現金だな」とおかしそうに笑われる。現金じゃなくて素直と言ってもらいたいね、うん。
 そわそわと遠足前の子どもみたいに落ち着きがない様子の私を横目に、圭介がビールを注いでくれている。どうやら乾杯するようだ。

「じゃ、食うか」
「待ってました圭介ー! よっ、家主ー!」
「いや、家主って掛け声はどうなんスか?」
「が楽しそうだからいいんじゃねーの?」

 外野、もとい千冬さんと一虎の声をガン無視して「かんぱーい!」と声高々に乾杯の音頭をとる。まだ全員に酒渡ってねーワ! とか、ちゃん自由だな、とか。そんな声は無視してエアグラスで乾杯してくれるイヌピーと、エア乾杯をして一足先にビールを煽る。キンキンに冷えたビールが喉を通り過ぎていく爽快感が、いつ飲んでも堪らなく好き。最高か!

「圭介おかわり!」
「もうちゃんはビンごと飲め」
「わかった!」
「わかンな!」

 そんな私と圭介のやり取りを見て「イチャついてんなよー」とニマニマ顔の一虎が茶々をいれてくる。なんだなんだ。

「羨ましいの?」
「羨ましいンか?」

 はた、と動きを止めて隣を見れば同じように圭介もこちらを見ていて思わず吹き出す。以心伝心とはこのことか。

「仲いいっスね」
「場地のバカがちゃんに移ってきたんじゃねぇか?」
「アァ!? ドラケンぶっ飛ばすぞ!」
「ジャーキーどこ?」
「あ、ごめんイヌピー。今ちょうど私が食べてた。はい」
「ん」

 お隣さんからそのうち、うるさい! と壁ドンされるのではないかと心配になるけど、家主が一番うるさいからまぁいっか。ジャーキーをもぐもぐしながらみんなの前を遮って、イヌピーへと手渡す。
 その様子をじーっと静かに見ていた一虎がおもむろに口を開けたかと思うと──。
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