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【場地圭介】ペットショップの店員にパンツ見られました

第17章 【番外編③】私と圭介とハジメテと


 まあ、ドラケンくんの彼女にはめちゃくちゃ嫉妬したけどね。いや、ほんと、彼女可愛すぎた。顔面がよすぎた、顔面が。

「でも、ゼッテー俺のがちゃんのこと好きだし」
「うん」
「ゼッテー俺のがいい男だし」
「うん」
「ゼッテー俺のがちゃんのこと気持ちよくさせられるし」
「う、うん」
「ゼッテー俺のがちゃんと体の相性いい──」
「わかった! もうわかったから!」

 圭介の言葉に身体中の熱が顔に集結したかのような錯覚を起こす。恥ずかしげもなく、まあーーーよくもつらつらと! こっちが恥ずかしいわ!
 絶対赤いであろう顔で圭介を見るも、彼はまだ言い足りないとでもいうように口をへの字に曲げている。オブラートというものを知らんのかこいつは。……いや、圭介ならワンチャン知らないかもな。オブラート。

「圭介だってこれまでに彼女いたんでしょ?」
「それはそれ、これはこれ」
「なんでよ!」
「どうでもいいし、昔の女なんて」
「私だってそうよ。昔の男なんてどうでもいい。大切なのはこれからでしょ?」
「んなこたぁわかってるけどよォ……」
「最初の男にはなれなかったけど、最後の男にはなってくれるんでしょ?」

 そんな私の言葉にまたきょとん顔の圭介。ほどなくして意味を理解したのか、にぱっと太陽のような笑顔を咲かせて「おう!」と元気よく返事をした。
 過去も大事だけど、もっと大事なのは今と未来。圭介が付き合う最後の女が私だったら……とても最高な未来だと思うの。だから今をがんばる。今回みたいに喧嘩もするだろうけど、怒って、泣いて、笑って、仲直りして、私はこれからも圭介と人生を歩んでいきたい──ってなんかこれ、プロポーズみたいね。なんちゃって。

「ちゃん」
「なーに?」
「好き」
「私も好きだよ。圭介」
「好き、大好き。言葉じゃ表しきれないほど」
「うん」
「だからさ──」

 もっ回抱いていい?
 そう言った彼は私の返事を待つこともせず、また私を悦楽の海に落とした。



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