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【場地圭介】ペットショップの店員にパンツ見られました

第15章 【番外編】私と圭介と愉快な仲間たちと


「お前ら邪魔。中入れない」
「イヌピー言い方ね、言い方。せっかく荷物持ちに来てくれたのに」

 そう言いながら一虎に私の袋を全部押し付ける。オイコラ! と聞こえた気がするが、きっと気がするだけなので気にしない気にしない。
 イヌピーが小首を傾げながら「そうだったのか? 悪いな」と一虎と圭介へ荷物を渡しているのを見て、思わずふはっと吹き出してしまった。たまにひょっこりと顔を出すイヌピーの天然具合が最高に好きだ。空気読めないときもあるから、物は使い用みたいになっているけれど。
 やんややんや言っている一虎を先頭に、続いてイヌピー。歩いていく二人を見て私も行こう──としたら圭介に名前を呼ばれたので、何事かと彼を見上げる。

「買い出しサンキュー」

 そう言って私のおでこにキスを落としてくれる圭介が当たり前に甘くて、そんな動作に慣れない私はおでこを押さえながら頬を染める他ない。……前も思ったけど、女慣れしてるなあ。
 ちょっと複雑な気持ちになりながら、中に入っていくと私たち以外はもうリビングに集合志手くつろいでいた。
 あ……ああ……!

「ヨンフォアー!」

 私の癒しー! そう思って抱き抱えようとしたら、私の腕をするりと避けてソファの上へと飛び乗ったヨンフォア。ツンデレなところも可愛いーなんてニコニコしながら空いていたところ──千冬さんの隣へと腰を下ろした。そして反対の隣には圭介が。
 ……にしてもイケメンしかいないわね。私の周りの人たちの顔面偏差値はいったいどうなっているのかしら。

「千冬さん、お久しぶりです」
「お久しぶりですね。元気にしていましたか?」
「が元気じゃないときって変なもん食ったときじゃねーの?」
「おい一虎、表出ろ。さんにそんな殴られたいのかこの野郎」

 はは、こえー。とか怖いなんて微塵も思っていないだろって言う声色で私をからかうこのツートンヘアをいつかワントーンにしてやる。そんな意味のわからないことを心に決めていると、目の前には私とイヌピーが買ってきたお酒やおつまみだけでなく、手作りであろう美味しそうな唐揚げやだし巻きに枝豆、たこわさなど……たくさんのおつまみが机を埋め尽くした。
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