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【場地圭介】ペットショップの店員にパンツ見られました

第14章 Epilogue


「あンときはアレがにとっていいって、本気で信じてたつもりだった。けどきっと、都合よく逃げようとしてたんだ、俺」

 気にしなくていいよ。って何回も伝えたけれど、ふとした拍子に思い出して自分を戒める圭介はちょっと真面目すぎてどうしたらいいのかわからなくて困っちゃう。責任感の強いところは彼のいいところでもあるけどね。でもその責任感はもっと本当に必要なときに使ってほしい。
 元気付けるように、つむじをアゴでぐりぐりと攻撃すれば「いてーよ」なんてムッとした表情で唇を尖らせている。
 そうそう。悲しそうな圭介は見たくないから。だからそうやってコロコロ表情変えててほしいな。

「元気出ましたか?」
「……おー」
「よろしいよろしい」

 いい子だねーなんてよしよしと子どもにするように両手で頭を撫でてあげると「俺めっちゃイイ子なんだワー」とそのまま受け入れてくれる圭介。やめ時を見失ってそのまま頭を撫で続けていると、不意に手首を掴まれ、手の甲に優しく口づけが落とされる。
 それはまるで王子さまがお姫さまにするような──映画のように美しいキスシーンで、思わず目が離せなくなってしまう。

「俺を選んでくれてありがと」
「こちらこそ私を好きになってくれてありがと」

 そしてお互いの存在を確かめ合うように、私たちの唇は重なった。



END
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