第5章 狼は猪を育てる( 嘴平 )
「 ぁ、アッ!おや、ぶんっ、ンッ…んぁ! 」
冬は良く無い…。
狼の発情期と被るから、伊之助に色々教えてやりたいのに、いらない知識迄も教えてしまう。
あれから、ほぼ毎日のように身体を重ねてるから、
流石に此奴も良い顔をする様になった。
俺の腹の上に座って、片手を重ねながら自ら腰を振ってる伊之助を、下から眺めていれば
イイ所に当たるのか、眉を寄せ口元から唾液を垂らしては身体を震わせる。
「 っ、グッ…おっ、くっ…ふかっ、ぁ、もぅ、ンッ…ンンッ!! 」
反対の手で幼い陰茎を掴んで擦れば、肉壁を擦り付け薄い欲を吐き出しては、俺の方へと倒れて来た。
「 はぁ…はっ、っ…… 」
気怠けに身を任せる様子にポンッと頭を撫でれば、呼吸を整えてから、顔を向けにぃっと自信気に笑う。
「 気持ちよかったかよ。俺は柔らかいからな、腰揺らすのうめぇだろ? 」
「 そうだな。良かったぞ 」
「 ふはっ、だろ! 」
猫のように関節が柔らかいから、多少脚を開いても痛がる様子も無ければ腰を揺らす時の滑らかさも備えている。
其れに肉壁を波打つように動かし、肉棒を締め付けるやり方も上手くなった。
学んでいく時期だからこそ、俺の好きなやり方を覚えたんだろう。
だが…自ら唇を押し当てて来る様子に、これだけは下手だなって思う。
「 親分の大きさにも慣れたしな…。柔軟ってやつだから、ガバガバとはちげぇ 」
「 嗚呼… 」
胸元に凭れたまま、自らの尻に手を当て抜けない程度に前後に動かす伊之助は、まるでそこでフェラでもしてるように動く。
犬科だから終わる時まで抜けないにしろ、動かされるのを感じれば、
此奴は顔をこっちに戻し、首元や胸元へと口付けては甘噛みをしてくる。
まるで、親に甘える子供のようだ。
「 伊之助、俺はそろそろ最終選別の準備に戻る 」
「 …そう、なのかよ 」
「 嗚呼、御前は残り1年かけて俺が教えた事を学んで鬼を倒しながら藤襲山に来い。そこで7日間生き抜いて隊士になれ 」
俺や錆兎が殺しまくった鬼の補給をしなければ、最終選別の意味が無くなる。
お互いに身を整えて、1年過ごした洞窟を出れば、
伊之助は少し追い掛けてきた。
「 分かった!やってやるさ!!俺は、親分に学んでつえぇからな! 」
「 嗚呼、期待してる 」
伊之助、御前は強くなれる
