第5章 狼は猪を育てる( 嘴平 )
〜 伊之助 視点 〜
交尾ってのを知らないわけじゃねぇ。
春になると、大半の獣が群れから離れてやって、
雌に雄が被さってるのだが…
俺は雄で、親分も雄なのは違いねぇのに…
出逢った時からずっと雌みたいな立場にされている。
それも、他の連中が春なのに関わらず、
今日…親分が交尾を迫ってきたのが冬だからな!
クソ寒くて、開いていた脚を閉じて親分の身体に巻き付ければ、ちょっと温かいことに気づく。
じゃ…と、思い隊服ってやつの中に両手を突っ込んで背中へと抱けば、すげぇあったかいじゃねぇか!
「 はぁ、あったけ… 」
「 興奮してるからな…。身体が熱くなってる 」
「 はぁ…?なら、素肌の方が…もっと、あったけぇなら脱げよ… 」
「 そうだな、脱いでやるさ 」
こっちは真冬の洞窟内で裸なんて寒いんだよ!
脱げとばかりに脱がしにかかれば、俺と同じく全裸になった親分の身体を見た後に、視線を落とせば目が点になった。
「 で、かくね……? 」
明らかに一緒に川に入った時よりでかいのがあって、それは俺のちんこと比べるように擦り付けられれば身震いと同時に、でかさの違いに負けたと思う。
「 くっ、俺も…親分みたいに。でかいイチモツになってやるよ! 」
「 ふっ、あぁ…そうだな。なれるさ 」
ふっと笑った親分は、そのまま口付けを落としてくれば腰を動かし、ウンコしか出さねぇような場所へとそれを押し当ててきた。
なにすんだ?と疑問になりながら、あったけぇ身体に抱き着けば、俺の肩を掴み押し込んできた。
「 っ!?う、そだろ…いっ、ッ…!! 」
孔が開くような感覚に、驚いて腰を反れば親分はそのまま奥へと進ん出来た。
熱いイチモツが肉壁をグリグリ抉ってくる感覚に、思考が馬鹿になる。
「 っ、ぁ…くっ、親分…でかいっ、ぁ、っ…! 」
「 フッ…。動くぞ、伊之助… 」
「 っ〜!! 」
交尾って、こんな雌に負担がデカイのかよ。
舐めてた…。
腰を揺らし始めた、親分に抱き着くしか成す術はなく、背中に爪を立てて受け入れれば、腹の中を幾度となく暴れられ、その度に俺のイチモツからは白い液を飛ばしていく。
「 ぁ、あっ、ぐっ、ぁ、あっ!おや、ぶ…っ!! 」
これが…交尾、なのかよ…
気持ち良すぎだろ…!