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転生侯爵令嬢の溺愛物語

第15章 二度目の初めて R18


何とか一難去って、私たちのお披露目の日を迎えました。

私の方の親族も招待されていて、結構な人数となりました。今日の私の出で立ちは、ウエディングドレスのような真っ白なドレス。シェラザード様は、そんな私を見てご満悦みたいです。

そして、シェラザード様の一族は本当にスペックが高い人ばかりでした。ただ、その誰もから歓迎されている事が分かったので安堵しています。

でも、一つだけ気になったので、たまたまシェラザード様のお母上と話す時間があり尋ねてみた。

「あの、私の噂はご存知ですよね?」
「えぇ、知っているわ。」
「反対なさろうとは思わなかったのですか?シェラザード様に相応しくないとお思いになられなかったのですか?」

元王女であるお母上は、ニッコリと笑って私の頭を撫でてくれた。

「私の息子が見初めたのよ?反対なんてしないわ。それに、あんな事があったから・・・。」
「あんな事?」
「近い内に息子が話すと思うから、待っててあげてちょうだい。」

何か、フラグを立てられた気がする。それも、あまりいい話しではないと思われる。何だろう?まさか、他に女がっ!?

「ごめんなさいね?私が我儘言ったばかりに、息子のシェラザードに迷惑掛けてしまったの。本当に悪かったと思ってる。でも、あの時の私はどうしてもその選択肢を選べなかったから。」

薄っすらと浮かぶその涙。親世代とはいえ、やはり元王女。とんでもなく美女である。私が男なら惚れているかもしれない。

でも、元王女なのに気安く接してくれる。それに、優しい。きっと、お母上からシェラザード様の優しさは受け継がれているのだろう。

「お話しを聞いて頂いてありがとうございました。」
「私も楽しかったわ。それと、私も蝶より女王蜂の方が好みよ。きっと、夫もね。」

そうなの?アシュリー家は強い方がお好みなのですか?

「シェラザードに守られていなさい。私たちは、アメリア貴女を歓迎する。そして、いっぱい孫を産んでちょうだい。今から楽しみだわ。可愛いのでしょうね。フフ。」

最後に爆弾投下されて行きました。孫をいっぱいって。

「アメリア、母上と話しをしていたのか。」
「何かご用でしょうか?」
「挨拶が終わった。迷路のような屋敷だからな、迷わない様に誘いに来た。」

確かに、別荘というには烏滸がましい立派なお屋敷でしたね。









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