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転生侯爵令嬢の溺愛物語

第28章 年の瀬と新年


この日は慌ただしかったのか、何事もなくご執心・・・いえ、ご就寝でした。

そして、起きれば新年です。流石に、この世界で「あけまして~」のやり取りはなく、初詣もお年玉の習慣もありませんでした。

一日目は、ただ穏やかに屋敷で過ごすそうです。私は雑煮を作って食べました。公爵様ご夫婦は、揃って雑煮のお替りをしていました。

その後は、読書したり・・・シェラザード様とイチャイチャしたり、勉強したり・・・。

でも、今は私の膝の上でシェラザード様が寝転んでいます。お疲れなのか、ウトウトしています。何か、可愛い。

学園が休みの間は、貴族の令息・令嬢は家業のお手伝いをされる人も多いそうで、アシュリー家は一族の総統なので尚更だそうです。

私にはよくわかりませんが、色んな書類整理をシェラザードはされていました。因みに、自室の隣はシェラザード様の執務室があります。

どれくらい熱中して本を読んでいたのか、急にナデナデと足を撫でられています。ワンピースの裾はスルスルとたくし上げられ、膝に柔らかい感触がしました。

「シェラザード様?」
「ん?」
「跡は付けてはダメですからね?明日は、登城なのですから。」

明日は、お城で新年のご挨拶だ。王様たちへのご挨拶の日。そう言えば、王子たちとは随分会っていない感覚だ。

「分かっている。今は最後までしない。」

何か良からぬ事が聞こえた気がする。

「明日は疲れると思いますから、今晩は早く寝ましょうね。」
「安心しろ。夜通しとは言わない。」

安心出来ない・・・。

「今日はちょっと・・・。」
「昨日我慢したんだから、今日はいいだろ?って言うか、絶対に抱く。」

どんな決意よ。絶対って何!?

「若くて健康な男なんだ、我慢し過ぎると爆発する。それでもいいのなら。」
「そ、それはちょっと・・・。」

確かに、若くて健康だもんね。

「私くらいの年齢なら、性欲があるの普通だ。」

もうっ、分かりましたよ・・・。但し、程々ですからね?


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