第26章 突然の訪問
公爵様夫妻は先に帰られて、私は自室でシェラザード様と暫しの団欒と言うイチャイチャ。
「気分が悪くなっていたりしないか?」
「そうですね・・・大丈夫みたいです。ただ・・・。」
シェラザード様を見ると、何かソワソワしてしまうと言うか。でも、これが何かなんてわかりません。
「私の目を見ろ、アメリア。」
そこには綺麗なアメジストの瞳。思わずドキッとして、目を彷徨わせてしまうけれど、まだ、チラッと視線を向けて・・・そんな私を見たシェラザード様は、優し気に微笑まれて・・・つい、目が私の目がハートになったと思います。
「シェラザード様が・・・素敵過ぎて、胸が痛いです。」
「(どういう作用が働いているか分からないが、私にのみ反応する様だな)愛らしいな、私のアメリアは。」
今日も今日とて、たくさんキスされて・・・そう、それで気分は収まった。う~ん、不思議な感覚。
夕刻、シェラザード様を見送ると、お父様から呼び出されあの香水の処分を聞かされた。
あれ?
今更だけど、シェラザード様とイチャイチャした方が気分が落ち着くのって、まさか・・・。えっ、そういうこと?
だって、他の人を見ても何も思わないし、身体がどうってこともない。ただ、シェラザード様を見たら・・・。
い、いやあっ!!!きっと、シェラザード様は気付いているのよね?私が少し可笑しいって。
いや~っ!!!
でも、どうしてそんな症状なのだろう?ま、まぁ、誰にでもって事じゃ無くて良かったのかな?
あの人、これを使っているから愛人がたくさんいるんじゃないの?みんな薬の影響?それって、前世の麻薬中毒みたい。
えっ、怖い!!!あの歯の浮いたセリフは寒いだけだけど、媚薬は頂けない。断固拒否だ。
あの人が、宇宙人でありませんように!!!