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転生侯爵令嬢の溺愛物語

第20章 我儘と憂いのアメジスト R18


朝。そう、今は朝である。

そして、今、私が置かれている状況はというと。何故か、シェラザード様に見下されている。正確には、組み敷かれている。

「あの・・・これは、どのような状況なのでしょう?」
「ん?今から、アメリアを抱こうと思って。」
「今、朝ですよ?」
「うん、朝だな。では、始めようか。」

では、の意味が分からない。朝だよ?綺麗な青い空が・・・私の視界を遮ったのは、シェラザード様の綺麗な顔だった。

「余所見だなんて、随分、余裕なんだな。体力も回復した様だし、遠慮しなくていいよな。まぁ、元々する気もなかったけど。」

逃げ出そうとしたけれど、腕は少しも動かすことは出来なくて・・・オロオロしている間に、あちこちに所有印が付けられていく。

「何だ、ここ・・・私を受け入れる準備万端だな。では、このまま・・・。」
「シェ、シェラっ!!えっ、あ・・・ま、待って・・・。」
「待たない。ん、私を覚えてくれた様で嬉しい。加減しないから、私を存分に堪能してくれ。愛してるよ、アメリア。」

今、その言葉を聞きたくなかった!!加減しないってどういうこと?あの時の様に、また小鹿にされるの?

言葉の通りに、中を執拗に犯され私はしがみつくことしか出来ない。もう無理だと何度言ったか分からない。そして、何度イカされたかも分からない。

ただ、私の身体は確実にシェラザード様を刻みつけられシェラザード様の身体を記憶している。

剣術のトレーニング後の汗とは比べ物にならないほどの、大量に滴る汗。それでも、それを拭うことなくシェラザード様は私を犯し続けた。

獣にはならないって言ってなかった?これは違うの?じゃあ、獣になったらこれ以上に凄いことになるの?

シェラザード様の甘く切なそうな声が上げられると、そのまま欲を吐き出した。少しだけ重みを感じる体。

「フフ、ありがとうアメリア。愛してる。」

思わず鼻血が出るかと思う程の、破壊力ある笑みだった。何、この色気。惚れそう・・・いや、もう惚れてた。

「今日は、自分の足では歩けないかもな?」
「えっ?」
「別に問題ないだろう?ずっと、アメリアの傍に私がいる。何処にでも私が連れて行く。だから、アメリアは私の腕の中でいればいい。」

シェラザード様が病んでる?何、この執着。こんなイケメンに愛されて、嬉しくない訳ないけど。

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