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転生侯爵令嬢の溺愛物語

第18章 公爵家の領地へご招待 


楽しく自由な夏休みも中盤。

公爵家より、ご招待を受けました。馬車で向かうと、向かうだけで3日ほど掛かるそうです。

ご招待を受けた今の私は、その翌日に公爵家の領地に来ました。流石、魔法です。

前回訪れたあの大きなお屋敷で、滞在は当面。当面って?と思いましたが、敢えて確認はしませんでした。

ただ、滞在場所と言うか部屋が、シェラザード様の以前もお邪魔した部屋です。あの・・・本当にいいのですか?

シェラザード様は、この頃には目の下の隈は失くなっていて健康そうに見えました。良かったです。

そして、今回のお土産は海産物。貝柱を大層気に入って貰えているようで、両家の間で取引をしているそうです。

ワイン片手に貝柱を食べる公爵様。どう表現していいか分かりませんが、そんな姿も素敵です。

シェラザード様のお母上は、ワインとポテトチップス。確かに、先日説明しましたが・・・。

公爵家が、和食・・・。肝心のシェラザード様は、綺麗な所作でお茶漬け。あの・・・浸食されてません?

「そうだ、アメリア。明日は領地を案内しよう。」
「好きに見て行ってくれ。」

そして、何か気になることがあったら教えてほしいと?

「それと、シェラザード。分かっているとは思うが、くれぐれも気を付けるんだぞ。」

ん?シェラザード様が、ちょっと吹いた?一体何に気を付けるんだろう?あ、明日の?危ないところなの?

「・・・信用を失うような真似は致しません。」
「そうか。まぁ・・・気を付けても、もしってことになればこの父に相談しなさい。悪いようにはしない。」

何やら、二人の間で話しが。何のことだろう?

食事の後、湯あみをしては部屋に戻ったのだけど・・・何か、気恥ずかしい。

「あれ?シェラザード様?」
「戻ったのか。バルコニーにいる。」

少しだけ開いたドアを押し、バルコニーへと出た。

「綺麗な星空ですね。」
「あぁ。」

夏の夜なのに、心地いい風が吹いている。私の髪を揺らめかせる風に気持ちも凪いでいった。

「シェラザード様、明日はどの様な場所に案内して頂けるのでしょう?」
「山葵を見つけた川と、美しい池に行こうと思っている。」
「危険なところなのですか?公爵様が、気を付けろと仰ってましたし。」

その質問に、シェラザード様は微妙は顔をされた。








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