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東京卍會のお姫様

第11章 ブルーデイジー


side場地

「東堂ー、かえんぞー」

『はーあい!』

「はーい、いいお返事。」

俺らが交代で登下校を一緒にするようになってから、こいつが他校のやつに絡まれたりとか道端で告白されたりとかは無くなった。正直もう一緒に登下校する必要とかなさそうだけど俺らが東堂と一緒にいたいから多分このシステムはずっと続くと思う。

『圭介くん、校門のとこ人多いね?
何かあったのかな?』

「あーなんだろな?
まあ俺らには関係ねえし帰ろうぜ」

たしかに凄い人だかり…だけど全員女ってのが気になる。とんでもないイケメンがいるとか…?校門に近づくにつれその中心が見えてくる。見覚えのある男が2人…。

…っ!

「東堂…俺から離れんな」

東堂を隠すように手を引き人だかりをかき分ける。

「圭介くん…?」

なんでここに居るんだ…ここ渋谷だぞ。あいつらも東堂の噂を聞きつけて来たのか…?分からない…目的がなにか分からないけど俺の存在を気づかれてもめんどくさい。早くここを離れなきゃ。

「あ、いたいた東堂ちゃーんっ」

「おい兄ちゃん声でかい恥ずかしい」

話しかけられた最悪だ…しかも目的は東堂だった。どうする…振り返るか…?いやこのまま逃げた方が…。だってコイツらは六本木のー…。

『あれ、蘭ちゃんと竜ちゃん?』

「は?東堂なんでこいつらの事しって…」

やべ、思わず振り返ってしまった。

「あれ…もしかして東卍の場地ー?
壱番隊の隊長さんだよねえ」

「…東堂になんの用だ」

「お前に関係ねえだろ。
東堂の手離せよ」

「あ?やんのかコラ」

俺の名前を呼んだ灰谷蘭と何故か東堂の手を離せと殺気を漂わせながら睨んでくる灰谷竜胆。六本木のカリスマ…灰谷兄弟…。こいつらが東堂に何の用があるというのだろうか。

『あ、そうだ蘭ちゃん!竜ちゃん!
この前紹介したいって言ってたお友達の1人の場地圭介くん!』

…?

「「「…え?」」」

『え?』

蘭ちゃん?竜ちゃん?紹介?
なんで東堂と灰谷が知り合いなんだ。
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