第10章 エーデルワイス
背が高くて金髪でドラゴンの刺青…。
間違いなく賢君だ。
『その人、龍宮寺賢くんって人だよ。
東卍の副総長なの。
すっごい優しくて強くて仲間思い。』
「そっかあの人が副総長さんだったか
今度ちゃんとお礼したいから紹介してよ」
『うん、賢君に伝えとくね』
「そうだ、みんなうちに呼んでパーティでもしようか」
『わあ、楽しそう!やりたい!』
「クリスマス休みとるからみんなに声掛けといて」
『随分先だなー、まだ9月だよ…?』
「ごめんな、また忙しくなりそうなんだ…。
クリスマスは絶対休みとるからさ、な?」
『分かった…絶対だよ?』
「約束する。
だから今日はもう寝よう。」
『うん、おやすみお兄ちゃん』
「おやすみ東堂。」
そう言って兄は私の頬におやすみのちゅうをくれた。