第3章 スクールライフ
side三ツ谷
今まで友達とショッピングに来たことがないという東堂。俺とが初めてだという事が嬉しかった。
教室で話しかけてきた場地に対して、これからコイツとデートだと言ったのは俺の独占欲だろうか。東堂は驚いたような顔をしていたがそんな顔もやっぱり可愛かった。
目的地に着くなりキョロキョロと落ち着きのない東堂.
何度か名前を呼んでみたが反応はない。
どうせ目に入ったものをあれは誰に似合いそうとか、例えばあそこのどら焼き。マイキーに買って帰ろうとか考えてんだろうな。
「東堂?」
やっと届いた俺の声。
ごめん聞いてなかったと申し訳なさそうな顔をしたあとすぐに
『たかちゃん!あそこ入りたい!』
と俺の返事を待たずに手を引いて走り出した。
レディースのドレスが並ぶ高そうな店だ。
そうだ。こいつ金持ちだったと思い出す。
普段はそれを感じさせないのが不思議なくらいの金持ちだ。
『たかちゃん一緒に選んで!』
「最高に似合うドレス選んでやるよ」
俺の選んだドレスをこいつが着ると思うと俄然気合いが入る。
何着か見繕って東堂にドレスを渡す。
ありがとうと言ってフィッティングルームにきえてく。
少したってカーテンが空いた。
俺の選んだ薄緑色のドレスに身を包んだ東堂。
『どうかな…?』
「んー、つぎ」
『はい!』
確かに似合ってたけどこれじゃない気がした。
シャー
『どう!?』
次はピンクのドレス
「んー、あ、青いのなかった?それ着てみて」
『あ、あった気がする!着てみるね!』