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東京卍會のお姫様

第3章 スクールライフ


side夢主



「最高に似合うドレス選んでやるよ」

やっぱりたかちゃんに頼んで正解だった!

今私はたかちゃんが選んでくれた青いドレスに袖を通した。
ため息が出るほどに美しいドレス。私にはもったいないほど。
だけどなんかすごくしっくりくる。これがいいな…なんて
たかちゃんの目にはどう映るだろうか。

『ど…どうかな…?』

美しいドレスに釣り合わない私をみて貰うのは恥ずかしかった。しばらく待っても返事が返ってこない。

『た、たかちゃん?やっぱり釣り合ってないよね…。ごめんね。すぐ着替えるから。』

「………あ、わりぃ。すげえ似合ってる。」

『う…そ。ドレスが綺麗すぎないかな…?』

思ってもなかった言葉に驚きが隠せない。

「けど…いや、いいや。すげえ似合ってるよ。」

何かを言いかけて飲み込んだたかちゃん。
なになに?やっぱり変なのかな…。

『やっぱ変だよね。着替えるね。』

自分で言ってて悲しくなる。こんな子供な私にこの素敵なドレスは似合わないんだ。たかちゃんは気をつかってくれただけだ。

「あ、いや、そうじゃなくて…。その…すげえ言いづらいんだけどさ…胸のとこが…ちょいキツそうだな…って思っただけだ。いや、でもそんくらいなら俺がなおせるし言いずれえしいいかなって。気ぃ悪くしたらごめんな。」

私も胸のところが少しきついなーとは思っていた。中学生にしては発育がいいらしい私の体。同じクラスの女の子に言われたことがある。東堂はおっぱいが大きいと。中学生になって周りを見てみると確かになあと思う。でもそれをたかちゃんに指摘されるなんて恥ずかしすぎて顔が熱くなるのが分かる。恥ずかしい!

『あ、え、あ。ごめん…なさい。えっと…たかちゃんがドレス直せるなら、その。このドレスがいいな…直すのお願いしてもいいかな?』

「おう、今日にでもなおしてやるよ!」

にっこり笑ったたかちゃんを見て恥ずかしさは消えていった。
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