第9章 同棲気分??
side三ツ谷
さっきからエマだのアングリーくんだの東堂はすぐ誰かに声かけられて囲まれて人気者過ぎて困るわ。まあこんだけ可愛いんだもんな。なんかあげたくなるよな。んじゃーいっちょ俺もこいつの好きなもん買ってくるか。
「おれちょっと向こうに買いたいもんあっからここ居て」
場地と東堂を神社の端のほうの人通りがあまりないベンチで待たせて俺は東堂が好きそうなもんを探しに行く。
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side場地
アングリーくんからもらったいちご飴を美味しそうに食べる東堂。三ツ谷に待ってろって言われたから2人で大人しくベンチに座ってるわけだけど。俺だって何かあげたい…買いに行こうとしたのに三ツ谷に先越された…。
そういえばさっきアングリーくん…。東堂に浴衣似合ってるって言ってたな。わざわざそんなこと言う人じゃないし、勇気出して言ったように見えた。お前アングリーくんにも愛されてんの…?何も知らなそうな横顔を見ながら考える。
「あ、いた!東堂ちゃんっ
場地くんも!」
こちらに向かって走ってくる明らかに三ツ谷ではない背の高いやつ。アイツのとこの副隊長か。
『あれ、カイちゃん?柚葉ちゃんは?』
「やっほー、柚葉人混み疲れて帰った!」
最近こいつもよく東堂に話しかけている。三ツ谷から聞いた話では女苦手って…あれ嘘なのか?それともそんなコイツでさえ虜にしてしまう程に東堂がすごいのか…。
「あ、東堂ちゃんにこれっ
わたあめ好きでしょっ」
またかよ…あーー俺何あげよう。
甘いもんばっか貰ってるし約束してた焼きそばでも買うか。
『うそ!好き大好き!
カイちゃんありがとうっ』
嬉しそうにわたあめを受け取る東堂。お前が幸せそうに笑っててくれるだけで俺も幸せな気持ちになる。
「俺も買うもんあっから八戒お前ちょっとここで東堂と待っててやってくんね?」
「もちろんです!」
「さんきゅ。」
よし、焼きそば買いいくかー。
もーそろ三ツ谷も戻ってくんだろ。
「じゃ、頼んだわ。」
『圭介くん早く戻ってきてねー』
「…っ。おうっ」
そういうとこ…!可愛すぎだろ…ばかやろう。