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東京卍會のお姫様

第9章 同棲気分??


side河田ソウヤ

あ、東堂だ。
人混みの中に三ツ谷と場地に挟まれて歩いている東堂を見つけた。両脇の2人がボディガードにしか見えない。

浴衣着てきたんだ。すっごい可愛い…な。

「リー…アングリー?」

「ん、あ…なに?兄ちゃん」

東堂に見とれて兄ちゃんの話全然聞いてなかった…。

「アングリー…東堂のこと見すぎ…ハハッ」

「え!み、みてないよ!」

「あ、いちご飴。
あいつにやれば?喜ぶぞ〜」

そういえば去年3つも食べてたっけな。これ好きなんだなーって思いながら見てただけだけど。今年はもう少し近づいてみてもいいのかな。

「すいません、これ一つ下さい」

「おー、頑張ってこいよアングリー
兄ちゃんそこで待ってっから行ってきな」

「うん…いってくる!
ありがとう兄ちゃん!」

勇気をだして少し前を歩く浴衣姿の東堂の肩を叩いた。振り向いた瞳に自分が映し出されてトクンと胸がはねた。

「東堂。これ食べない?」

『ソウちゃん!これくれるの?』

「東堂これ好きだよね?」

去年3つも食べてたからって渡した。すっごい嬉しそうにニコニコ笑う東堂が可愛い。でも今日は浴衣姿でキレイだなとも思う。

『うんっこれだいすきなの!
ソウちゃん知ってたんだあ 嬉しい!!』

俺がずっと東堂のこと好きだなんて思ってもないんだろうな。好きだから自然と目で追ってたんだよ。東堂の好きなものとかもっとたくさん知りたいな…。

「喜んでくれてよかったよ
じゃ、俺スマイリーんとこ戻るね」

『もーいっちゃうの?
そっか、またね! ありがとソウちゃんっ』

もーいっちゃうのって…
まだ一緒にいたいって思ってくれてるの?期待しちゃうじゃん。東堂の言葉に深い意味なんて無いんだろうけどそれでも嬉しいんだ。

「あ…あのさ東堂…っ」

『なあにソウちゃん?』

浴衣似合ってるって言え自分。
今年は近づくって決めたじゃん。

「あー…いや。その。あーの。
浴衣すごい似合ってる…っ
じゃ、スマイリーんとこ戻るっ」

言えた…っ!けど恥ずかしすぎて顔なんてみれないし、逃げるようにその場をあとにした。今度またちゃんと伝えよう…。
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