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東京卍會のお姫様

第9章 同棲気分??


side三ツ谷

ガチャ

部屋に戻るとまだ東堂は戻ってきてなかった。日に日に大きくなる東堂への気持ちに焦りさえ覚え始めた。今日の集会であいつに集まる好意の視線がいつも以上に多かったからだろうか。早く俺だけのものにしたい…。だけど焦ってあいつが離れていったら…?そっちの方が辛い。

そんなことをぐるぐる考えながら俺は意識を手放した。

ブォーーーー

熱風と一緒に小さな手が俺の髪に触れている。東堂がドライヤーしてくれてんのか…優しいな…。寝ぼけながらも東堂への愛おしさが増していく。半ば強引に起こされベッドへ寝かされた。

ドンッ

衝撃とともに上から東堂が降ってきた。

『たかちゃんごめんなさい!
痛くなかった?痛かったよね…!』

こいつ転んだんか。可愛いな。

「痛くねえよばーか。」

『よ…かった…。ごめんね?』

起き上がろうとした東堂を思わず抱きとめた。

「それよりなに。寝込み襲うとか…誘ってんの?」

集会のことといいもう我慢の限界だった。
今すぐ俺のものにしたい…。
身を反転して東堂を下に組み敷いた。

『たか…ちゃん?』

ハテナマークがたくさん浮かんだ顔をしてる東堂。

「おやすみのちゅーまだだからしてやるよ」

昨日交した約束をいい事に俺は東堂の首元に唇を添わせた。

『あ…っ///んっん…たかちゃ…んっ?』

俺がこの声を出させてると思うと心が満たされた。もっと啼けよ。

「そんな声出して…気持ちい?」

自分の下半身が昂っているのが分かる。
でも自分の快楽よりこいつのいい声が聞きたい。

『たかちゃん…っ。ど…したのっ?』

「俺だけの東堂になってよ…。」

吐息と一緒に吐いた言葉は別に届かなくても良かった。

『え…?たかちゃん聞こえな…ああっんっん』

首に続き耳を舐めあげるとまたいい声がした。独占欲が満たされてく。今この瞬間、こんなこいつを見ているのは俺だけなんだと。

『たかちゃ…やだ…なにこれっやめて…
んっひぐっ…たかちゃんっやだ…こわいっ』

……東堂の泣き声で我に返った。

「…!?ごめん東堂!俺…っ
怖かったよな…。ごめんな東堂…。」

嫌われたかな…。
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