第9章 同棲気分??

ベッドに移動してもらおうともう一度たかちゃんを起こしてどうにかベッドに入ってもらった。私も寝ようと思いベッドに向かったのだけど、たかちゃんの荷物につまづいて転んだ。でも痛くない。…痛くない？

ベッドにダイブするかたちで転んだ私の下にたかちゃんがいた。急いで起き上がろうとした私をたかちゃんがぎゅっと抱きしめた。

『たかちゃんごめんなさい！
痛くなかった？痛かったよね…！』

｢痛くねえよばーか。｣

『よ…かった…。ごめんね？』

ほんとにどこも痛そうじゃないたかちゃんをみて安心した。

｢それよりなに。寝込み襲うとか…誘ってんの？｣

襲う？誘う？どういうことだろうか。
すると景色が反転して視界にたかちゃんと天井がうつる。

『たか…ちゃん？』

いつもと違うたかちゃんの表情に緊張がはしる。

｢おやすみのちゅーまだだからしてやるよ｣

あ、なんだそれをするためか。
約束覚えてくれてたんだ。
やっぱりたかちゃんは優しいな…。

するとたかちゃんは私の首に顔をうずめた。
そして唇でハムハムと首筋を撫でるように移動する。

『あ…っ///んっん…たかちゃ…んっ？』

なんとも言えない刺激に声が漏れる。

｢そんな声出して…気持ちい？｣

やっぱりいつものたかちゃんと違う。

『たかちゃん…っ。ど…したのっ？』

｢俺だけの東堂になってよ…。｣

消え入りそうな小さな声でたかちゃんが言った。

『え…？たかちゃん聞こえな…ああっんっん』

私の言葉を遮るように耳の裏を舐めあげられた。

『たかちゃ…やだ…なにこれっやめて…
んっひぐっ…たかちゃんっやだ…こわいっ』

まるでたかちゃんが別人みたいで涙が零れた。
与えられる刺激におかしくなってしまいそうだ。
前に圭介くんがいたときもこんな事があった。
だけどあのときはすぐに辞めてくれた…。
今日は与え続けられる刺激に自分が自分でなくなってしまいそうで怖かった。

｢…！？ごめん東堂！俺…っ
怖かったよな…。ごめんな東堂…。｣

刺激は止んだのに体が熱い。こわい…。
こんなの知らない…。
私の体がおかしくなっちゃったのかな…。