• テキストサイズ

東京卍會のお姫様

第9章 同棲気分??


side三ツ谷

集会に着くなり東堂の周りには人が集まった。コイツはいつも誰かに囲まれてる。すげえ愛されてんだよ。俺たちはいつだって東堂を守んなきゃなんねえ。暗黙のルールみたいなもんだな。こいつがもしいなくなっちまったら東卍は終わるかもな…。マイキーもドラケンも必死になってコイツを探すだろう。もちろん俺や場地だって。何も手につかないくらいに何も見えなくなるくらいに東堂を探すと思う。そんくらい大切なんだよ。いてくんなきゃ困るんだよ。

俺と東堂の名前を呼びながら走ってくるウチの副隊長。いつもタカちゃんタカちゃんっておれのあとついてきて可愛んだよ。信頼もしてる。最高の腹心だ。けどな、あの八戒が女の名前呼んで嬉しそうに近づいてくるなんて相手が誰だろうとありえないと思ってた。姉の柚葉を除いては。

「あれ、なんかたかちゃんいつもと匂い違う!あれ!東堂ちゃんと同じ匂いする!え!たかちゃんまじ!?」

鼻をスンスンさせた八戒が驚いたように声をあげた。こいつは多分俺らが付き合ってるとか、やる事やってると思ってるな。俺だってそうだといいなっておもってっけどさ…そんなことねえんだよ全く。

「ちと黙っとけ八戒。

お前が想像してることはなにひとつない」

俺の言葉を聞いた瞬間、八戒が安堵の表情を浮かべた。そっか。お前も東堂が好きなんだな…。

「そ、そっか!よかったあ…。」

バレてないと思ってるだろうけど、興味無い女の話してるって顔じゃねえぞ八戒。好きな人に彼氏がいなくてよかったって顔だ。女が苦手な八戒すら虜にするお姫様。ほんとすげえよ…。ライバル増えまくりだな…。

俺今相当複雑表情してんだろーな。
だって東堂は…俺だけのお姫様になってほしいから…。
/ 179ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp