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東京卍會のお姫様

第9章 同棲気分??


side柴八戒

今日の集会東堂ちゃんくるかな。
家を出る前からこんなことばっか考えてる。東堂ちゃんは東卍のメンバーじゃないし、毎回来てるわけじゃないからいるときはテンションアガる。多分これって恋だよね。気づいたのはドラケンくんの誕生日の時。俺の名前を呼ぶ彼女に胸が高鳴った。

遠目に見つけた探していた人。
俺の大好きな2人が一緒にいた。
思わず走り出した。

「たかちゃーん!東堂ちゃーん!」

『カイちゃん!』
「おー八戒」

トクン

ほらまた…。
気持ちに気づいたところでどうしたらいいかなんて分かんない。あれ…。たかちゃんの匂いがいつもと違う…この匂い…知ってる。

「あれ、なんかたかちゃんいつもと匂い違う!あれ!東堂ちゃんと同じ匂いする!え!たかちゃんまじ!?」

東堂ちゃんとたかちゃんから同じ匂いがする。どういうこと?これってそういうこと?2人は今まで一緒にいたの?こんなに匂いが着くほど。付き合ってんのかな…。まさかもうそういう事もしてるのかな。たかちゃんかっこいいもんな…俺なんかよりお似合いだよな…。

「ちと黙っとけ八戒。

お前が想像してることはなにひとつない」

俺の頭の中を全て見透かしたようにたかちゃんが言った。ズキンといたんでいた胸の痛みがスっと引いていく。ああほんとに好きになっちゃってる。

「そ、そっか!よかったあ…。」

東堂ちゃんはキョトンとしているけど今はまだ言えない。もっとかっこよくなって東堂ちゃんに告白しよう。

この時俺は、大きくなり始めた東堂ちゃんへの気持ちでいっぱいで、たかちゃんがどんな顔をしてたかなんて全然気づかなかったんだ。
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