第2章 出会い
side 三ツ谷
場地が珍しく遅刻してきた。と思ったら
女連れてんじゃねえかどういうことだよ。
場地の後ろをチョコチョコとついてきたそいつ。
「あれ?お前なんで女連れてんの?」
やべえ、ちょっと言い方きつかったか?
女の子が場地の後ろに隠れてしまった。
「わーりぃ。こいつが公園でないててよぉ
話聞いてやってたんだ。今日から俺らの仲間に入れることにしたから仲良くやろーぜ!」
『お、お願いしますっ』
そう言って顔を上げたこの女の顔と目が合った
ドクン…っ
(は、、?なんだ今の…。)
綺麗すぎるくらいの黒くてストレートな髪と白く透き通る肌。可愛らしい声。少し緊張した表情。
今まで女に対してこんな釘付けになったことなんてただの1度もなかった。これを一目惚れというならそうなのだと瞬間に理解した。
「名前。お前名前は?」
『らら東堂って言います アナタは?』
「三ツ谷。三ツ谷隆。よろしくな、東堂」
『三ツ谷くん!よろしくね!』
俺を呼ぶこいつの声はもっと可愛いと思った。