第2章 出会い
side 夢主
「そうか…辛いこと話させて悪かった。
今日から俺がお前の友達になってやる。俺の仲間も紹介してやる。お前はもう独りじゃない。だからもう泣くな。」
1人公園で泣きわめく私に声をかけてくれた男の子。初めてあったのに彼の言葉が心の寂しさを埋めて溶かしてくれるみたいでまた涙が止まらなかった。
『ば…ばじっぐんん うあああっ ひぐっ
ありが…と…お ひぐっっ』
バジくんといった彼は私の手を引き歩幅を合わせて友達に会わせてやるといって歩き出した。
彼の手はあったかくて、さほど変わらない背丈なのに、その背中が少し大きく感じた。自然と涙は止まってた。
しばらく歩いて神社に着いた。
「おいばじー!おっせーぞおまえ!」
「何してたらこんな遅刻すんだよ」
「あれ?お前なんで女連れてんの?」
白と紫を混ぜたような頭の男の子が私を見て
お前誰?って顔してる
思わずバジくんの腕にきゅっとしがみついた。
なんだかちょっと怖い。というか口の悪い人達だ。
「わーりぃ。こいつが公園でないててよぉ
話聞いてやってたんだ。今日から俺らの仲間に入れることにしたから仲良くやろーぜ!」
『お、お願いしますっ』
バジくんの言葉に続いて私も頭を下げた。
皆は何が何だかというような顔でポカーンとしている