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東京卍會のお姫様

第8章 蒼


俺たちはしばらくはしゃいだあとちょっと休憩ということでパラソルの下で涼んでいた。今日まじ暑い。

『はい、たかちゃん!これあげる!』

カチカチに凍ったポカリを渡してくる東堂。え?なにこれどこに売ってたの?もしかして持ってきたの?荷物多いなって思ったんだよな。

「え、これわざわざ持ってきたのか?」

『え?うん。今日暑いってきいたから

エマと2人でみんなの分もってきたんだよー』

ほんとこういうとこ。常に周りのこと考えて気遣ってくれる。めちゃくちゃ良い奴なんだよな。それを当たり前みたいに見返りなんて求めずにやっちゃうこいつが好きだ。純粋すぎるこいつが大好きだ。

『はーい、皆もあるからねーっ!

私かエマに貰ってねー!』

「「「まじさんきゅーー!」」」

こうしてみると皆の姫様だなって思う。
俺なんかが独り占めしたいなんて…。
でも俺のことだけ見てほしいんだよ。
すげえわがままだって分かってんだけどさ
やっぱ好きなんだよしょーがねえじゃん。

…あれ?東堂どこいった??

「東堂ならかき氷食べたーいって買いに行ったよ?」

おれ東堂探してるなんて言ったっけ?
突然のエマの声に驚いた。

「え?」

「え?って東堂探してんでしょ?
みんな気づいてないけど私は分かるぞーー」

「まじ…か。はず。んまあサンキュ。
いってくるわ。」

かき氷屋の前まで来たけど東堂がいない。
は?どこ行きやがったんだよ…。

『やめてください…。友達と来てるんです…。』

東堂!?どこだ!

少し離れた人目のあまりない所で2人組みの男に絡まれている東堂を見つけた。1人が東堂の肩に手を置いた。ふざけんな。

「おい、俺の女に手ェ出してんじゃねえ殺すぞ」

男の手を払い東堂を自分のうしろに隠してから殺気を放ち睨んでやった。

「か、彼氏さんときてたんだねぇっ!
お、俺たちはこれでっすいませんでしたああ」

逃げようとした男を捕まえて軽く1発ずつくらわした。

『俺の女に触れといて無傷で帰れると思うなクソが。次こいつに話しかけたら殺すからな?2度と目の前にあらわれんな』

「は、はいっ!!失礼します!」

男たちは怯えながらすげえスピードで走って行っちまった。
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